ブログの更新１

昨年の11月以来、作ってはみたものの放置していた自己紹介のブログに、三ヶ月ぶりに手を入れた。そもそもこのブログを作った動機というのは、このごろ自分の考え事を外気に触れさす機会が少なくなっていることを、自分なりに心配したからであった。本人がいくらか殻に閉じこもるきらいがある上に、考えていることを率直に話せる環境というのも考えてみれば少ないもので、外に流れていかない頭の中身が、どうせたいしたものではないにせよ、この世に形を与えられずに滞留していくのは息苦しく、耐えかねて窓を開いてみたというわけだ。けれどもそれから三ヶ月も放置していたというのは、突然人前に出たというのでアガリきってしまったようなもので、人様にお見せできるような（文）体ではないからと言い訳しつつ、鏡でもあるようなこの窓にカーテンを引いてしまったようなものだろう。

一体今日、どのような心境の変化でこのブログを再開しようと思ったのかについては、自分なりに色々に、象徴的な契機を思いつくこともできるけれども、根本的には、自分の固有性というものが、単に位階的な秩序の中にあるようなひとつの自己同一性なのではなくて、複数の階層を股にかけて連接している諸葛藤の複合体なのだということを、自覚として引き受ける努力の開始なのだと思う。この自覚の努力については、またおいおい、考え事を連ねていく機会もあると思う。

ともかく本日ブログを再開し、【研究テーマ】と【研究業績】のページを更新した。【研究テーマ】を納得のいく形で言葉にすることほど自分にとって難しいことはない。自分は何をやりたいのか、やろうとしているのか。それを表現するために適切な言葉なり概念なり文体なりを掴んでくる必要を感じている。更新した【研究テーマ】は、抽象的で、自己紹介の役に立つどころか、人を遠ざけてしまいかねないものと危惧もするけど、今のところ、正直なものを書いた気はしている。正直であると同時に、人に響くものを書ければ、なお良いのだが。